04月10日(金)
耳鳴治療
耳鳴は原因が様々あるため、治りにくいと言われてきました。
耳鳴に全人口の10~15%が悩んでいます。
耳鳴に悩む人の9割に難聴があり密接な関係があります。
音を感じる内耳の蝸牛や聴神経に問題が生じ聞こえが悪くなり耳鳴りも併せて生じます。
代表的な難聴は老人性(加齢性)難聴です。
一般的に50代から始まると言われています。高音域から聞こえなくなります。
脳は高音域の電気信号が充分送られて来ないと脳が過度に興奮した状態になり耳鳴りが生じます。
人は誰でも耳鳴を持っています。
通常とても小さいので生活音に紛れて聞こえません。人は脳で音を聞いています。
高音域が聞こえにくい人は「キーン」
低音域が聞こえにくい人は「ゴーッ」「ブーン」という音になります。
慢性化したものには薬の治療が行われます。
しかし、確実に聞く治療薬はないというのが現状です。ストミンA、ビタミン剤が使用されます。漢方薬では牛車腎気丸、釣藤散、加味逍遥散などがありますが全てに効くわけではありません。
次にサウンドジェネレーターという雑音を聞かせて脳を耳鳴の音に順応させようする訓練法です。耳鳴を相対的に小さく感じさせ耳鳴から意識をそらすものです。合わせて耳鳴のメカニズムを説明する指示的カウンセリングも必要です。
高音域の音が足りないと感知した脳は興奮し高い耳鳴を起こします。そこで、補聴器を調整して高音域に音を入れます。これにより、過度に興奮した脳は正常に近づき耳鳴りも改善します。補聴器による聞こえの脳のリハビリテーションです。
3か月間のリハビリテーション期間を設定されています。
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