岡山市南区の川上耳鼻咽喉科アレルギー科医院

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川上耳鼻咽喉科 ブログ

04月10日(金)

ピックアップ

嚥下障害について

飲み込むことを嚥下と言います。

飲み込みは0.5秒の短い時間で気管に食物が入らないように喉頭を持ち上げ、食道入口部がタイミングよく開きます。
老化すると、喉頭と舌の機能が弱まり喉の感覚も鈍くなり飲み込む力が弱くなりむせやすくなります。これを嚥下障害と言います。

老化による嚥下障害は進行がゆっくりであるために意外に気づかれていません。
食べ物を飲み込めなくなると必要な栄養を摂取できなくなり、体力、免疫力が低下し簡単に風邪をひき重い感染症にかかりやすくなります。

食べ物、唾液が気管に流れ込むことで誤嚥性肺炎を引き起こします。
嚥下障害の診断は反復唾液飲み検査で、30秒間で唾液の飲み込みが2回以下なら嚥下障害になります。
電子内視鏡で咽喉頭の状態をビデオ記録し嚥下機能を評価します。

嚥下障害を防ぐには低下している喉頭をしっかり持ち上げ、舌を柔軟に動かす能力を鍛える「嚥下トレーニング」で飲み込み力を高めることです。
無理のない程度に毎日続け快適な食事を維持しましょう。

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